豊島?びっくりしたよね

第2期叡王戦の準々決勝、久保九段対豊島七段の対局は、久保九段が対局時間を5時間も勘違いしていたことで持ち時間超過で不戦敗となってしまった。
しかも不幸だったのは、順位戦最終局のように、全員が東京に集結するケースは例外的で、両対局者が関西所属の場合、関西将棋会館で対局することが殆どだからだ。
この対局はニコニコ動画で流れるので、東京で対局するってのがなおさら不幸であった。

竜王戦直前なんですけどね

電子機器持ち込み禁止命令が出た途端に、三浦九段が不明確な小規模の休憩を連発していることをとがめられて、12月31日までの対局禁止処分を食らってしまった。年内のA級順位戦二局も自動的に不戦敗となる他、週末に迫っていた竜王戦七番勝負はどうしようもなくなり、タイトル戦は全国を転戦する以上地元で準備が行われており(知らない人は3月のライオンを買って読んでみよう、アニメ?あのペースだと4巻くらいまでしか行かないのじゃないかな?)、無勝負とするわけにもいかず、挑戦者決定戦で破れた丸山九段が代役として出場することになった。かつて里見香奈が休養(恋患い?)に入ったときに、加藤桃子対西山朋佳の奨励会員同士のタイトル戦があったが。
テレビには東大の鶴岡准教授がコメント寄せていたが、この人こそ「激指」の開発者である。20分でスマートフォンに読ませるのは難しいのではないかとのことだが、パソコンの遠隔操作で結果だけを見ることなら不可能ではなさそうだ。もっとも、終盤の時間のないときに見ている余裕など無いのだけれど。

電子機器持ち込み禁止

日本将棋連盟は対局場へ棋士が携帯電話、スマートフォン、タブレットやノートなどのパソコンの持ち込みを禁止すると発表した。遅すぎるくらいである。騎手だって不正防止のために預けている。それでも勝利馬の調教助手や厩務員への祝賀メールやツイートがバレて騎乗停止になる時があるくらいだ。連盟の事務所に預けておいて、何か非常の要件が有れば事務が連絡すればいいだけの話なのに。LPSAの棋士は不安がるだろうけど。

あの対立も一体何だったのだろうか、何か里見を始めとする奨励会経験者の時代になって、全てが有耶無耶になっているけど。

第58回三段リーグ決着編

16回戦を終えたところで
 都成三段(順位17位) 14勝2敗(昇段確定)
 渡辺三段(順位 3位) 11勝5敗
佐々木三段(順位14位) 11勝5敗 ●
 大橋三段(順位16位) 11勝5敗 ●
石川優三段(順位22位) 11勝5敗
石川泰三段(順位 1位) 10勝6敗 ●
 黒田三段(順位 5位) 10勝6敗
 井出三段(順位 8位) 10勝6敗
 池永三段(順位 9位) 10勝6敗
となった。なお、●は次点持ちである。
午前中の17回戦で、渡辺も佐々木も大橋もみんな負けてしまった。都成ですら天敵の出口に負けている。5敗勢で勝ったのは石川優だけであった。6敗勢では、石川泰は敗れて7敗目を喫して脱落(6敗組に直接対決があるので)、黒田は勝利し、井出、池永の直接対決は井出が制して6敗を守った。この結果


 都成三段(順位17位) 14勝3敗(昇段確定)
石川優三段(順位22位) 12勝5敗
 渡辺三段(順位 3位) 11勝6敗
 黒田三段(順位 5位) 11勝6敗
 井出三段(順位 8位) 11勝6敗
佐々木三段(順位14位) 11勝6敗 ●
 大橋三段(順位16位) 11勝6敗 ●
となった。なお、●は次点持ちである。午後の18回戦で石川が勝てば昇段、負ければ渡辺と大橋の直接対決を渡辺が勝てば渡辺、負ければ黒田と佐々木の直接対決を黒田が勝てば黒田、負ければ井出が最終局に勝てば井出、この時、佐々木も12勝6敗であるので3位になり、フリークラス行きの権利を得る。大橋の場合は、渡辺に勝ち、黒田、井出が敗れたとき(この時佐々木が12勝6敗で四段昇段している)、フリークラス入りの権利を得るのみである。
で、石川が敗れた。渡辺に自力昇段の目が復活したが、対局中の彼に知るすべもない。そしてこの対局を制したのは大橋、これで黒田に自力昇段の目が出たが、もちろん知るすべはない。そして、井出勝利、あとは黒田が勝てば次点止まり、敗れれば、昇段である。そしてその対局を制したのは佐々木。この瞬間、彼に次点2回のフリークラス入りの権利ができ、井出の四段昇段が決定した。
最終的に
 都成三段(順位17位) 14勝4敗(昇段)
 井出三段(順位 8位) 12勝6敗(昇段)
佐々木三段(順位14位) 12勝6敗 ● ●(フリークラス)
 大橋三段(順位16位) 12勝6敗 ●
石川優三段(順位22位) 12勝6敗
 渡辺三段(順位 3位) 11勝7敗
 黒田三段(順位 5位) 11勝7敗
となり、上位3名が4月1日に四段昇段し、晴れてプロになる・・・はずである。

追記、佐々木三段は7日にフリークラスでの四段昇段を発表した。

第42期女流名人戦第五局

両者2勝2敗で迎えた最終第五局、後手里見のゴキゲン中飛車に清水は超速3七銀を選択、中央から盛り上がる清水に対し里見は飛車を2筋に回して、低い体勢から手を作ってゆく。清水が絶好の体制を作り上げる直前に2筋から動いてゆく里見。飛車を見捨てて、角を成って天王山に据える。清水も受けようとするが、駒が上ずっていてどうしようもない、7五に飛車を打ってどうするつもりだったのだろうか。結局、7二銀と刺し違えただけ、しかも6三の銀が下がって取って、美濃囲いは維持されたままだったのだし、その飛車は打ち込まれるし。さらに時間責めも食らって、清水の指し手が痛々しい。
そのまま投了して、里見が3勝2敗で女流名人位を防衛した。

第58回三段リーグ16回戦まで

14回戦までの上位陣は
 都成三段(順位17位) 12勝2敗
 渡辺三段(順位 3位) 11勝3敗
石川優三段(順位22位) 10勝4敗
佐々木三段(順位14位)  9勝5敗
石川泰三段(順位 1位)  9勝5敗
 黒田三段(順位 5位)  9勝5敗
 井出三段(順位 8位)  9勝5敗
 池永三段(順位 9位)  9勝5敗
 大橋三段(順位16位)  9勝5敗
であった。
すでに都成にマジック2が点灯している。午前の対局で都成は荒木に勝利したが、渡辺と石川泰の直接対決を石川が制した。また、石川優、黒田、大橋は勝利したものの、その他の上位陣は敗れた。
この結果
 都成三段(順位17位) 13勝2敗
 渡辺三段(順位 3位) 11勝4敗
石川優三段(順位22位) 11勝4敗
石川泰三段(順位 1位) 10勝5敗
 黒田三段(順位 5位) 10勝5敗
 大橋三段(順位16位) 10勝5敗
佐々木三段(順位14位)  9勝6敗
 井出三段(順位 8位)  9勝6敗
 池永三段(順位 9位)  9勝6敗
となった。
午後の対局では井出、池永、佐々木、大橋が勝利したが、渡辺が連敗し、石川泰、黒田も敗れた、また、都成と石川優との直接対決は5時間の熱戦となり、いつも昇段ツイートを流す朝日新聞の記者も沈黙していたが、この一戦を都成が制して、最終回前に四段昇段を決めた。真っ先に報じたのは同期入門で自らも最終戦を待たずA級昇格を決め、八段昇段を決めたばかりの稲葉八段のツイートであったが、関西所属の三段が昇段を決めたときの関西将棋会館の対応は早い。日曜夜なのにニュースが更新された。今のところ、谷川十七世名人のただ一人の弟子だし、会長も本音はうれしいだろう。奇しくも生年月日が1月17日だから思うところもあるだろうし。
この日の結果で
 都成三段(順位17位) 14勝2敗(昇段)
 渡辺三段(順位 3位) 11勝5敗
佐々木三段(順位14位) 11勝5敗 ●
 大橋三段(順位16位) 11勝5敗 ●
石川優三段(順位22位) 11勝5敗
石川泰三段(順位 1位) 10勝6敗 ●
 黒田三段(順位 5位) 10勝6敗
 井出三段(順位 8位) 10勝6敗
 池永三段(順位 9位) 10勝6敗
となった。なお、●は次点持ちである。
これによって、次回、渡辺は連勝すれば自力昇段できる。佐々木、大橋(最終戦が渡辺相手なので)は連勝すれば3位以内を確定して、次点2回でフリークラス入りできる。石川優は連勝しても、次点も持ってないので、自力昇段は不可能であり、6敗組もまた同様である。

第58回奨励会三段リーグ戦14回戦まで

12回戦までの上位陣は
 渡辺三段(順位 3位) 10勝2敗
 都成三段(順位17位) 10勝2敗
佐々木三段(順位14位)  9勝3敗
石川優三段(順位22位)  9勝3敗
石川泰三段(順位 1位)  8勝4敗
 黒田三段(順位 5位)  8勝4敗 
 池永三段(順位 9位)  8勝4敗
 富田三段(順位15位)  8勝4敗 
 大橋三段(順位16位)  8勝4敗
であった。
渡辺が1勝1敗だったのに対して、都成が連勝し少し優位に立った。佐々木、富田は連敗し、富田は昇段争いからほぼ脱落した。また、残る上位陣も1勝1敗と差を詰められず、7勝5敗の井出三段が連勝した。順位8位と渡辺以外の上位陣より上の順位なので、目はまだある。
14回戦を終えて
 都成三段(順位17位) 12勝2敗
 渡辺三段(順位 3位) 11勝3敗
石川優三段(順位22位) 10勝4敗
佐々木三段(順位14位)  9勝5敗
石川泰三段(順位 1位)  9勝5敗
 黒田三段(順位 5位)  9勝5敗
 井出三段(順位 8位)  8勝5敗
 池永三段(順位 9位)  9勝5敗
 大橋三段(順位16位)  9勝5敗
となった。
都成は石川優より順位が上なので、都成は次回連勝すれば、四段昇段となる。もっとも新人王戦優勝が次点扱いになるので、3位以内ならフリークラスでの昇段は可能だが。

第58回奨励会三段リーグ12回戦まで

10回戦までの上位陣は
 渡辺三段(順位 3位)  8勝2敗
 都成三段(順位17位)  8勝2敗
石川優三段(順位22位)  8勝2敗  
石川泰三段(順位 1位)  7勝3敗
 黒田三段(順位 5位)  7勝3敗 
 池永三段(順位 9位)  7勝3敗
佐々木三段(順位14位)  7勝3敗
 富田三段(順位15位)  7勝3敗 
 大橋三段(順位16位)  7勝3敗
であった。
午前中の対局で石川泰と佐々木、都成と黒田の直接対決があり、佐々木と都成がそれぞれ勝利した。渡辺と石川優も勝利したが、3敗勢が富田以外敗北した。
午後の対局では池永と石川優太、富田と都成の直接対決があり、池永と都成が勝利した。また、直接対決以外の上位陣も勝利を収めた。
この結果、
 渡辺三段(順位 3位) 10勝2敗
 都成三段(順位17位) 10勝2敗
佐々木三段(順位14位)  9勝3敗
石川優三段(順位22位)  9勝3敗
石川泰三段(順位 1位)  8勝4敗
 黒田三段(順位 5位)  8勝4敗 
 池永三段(順位 9位)  8勝4敗
 富田三段(順位15位)  8勝4敗 
 大橋三段(順位16位)  8勝4敗
となった。

第65期王将戦第一局

相矢倉模様、ただ、羽生の角が4二、右銀が4四と左側に集中していた。矢倉完成直前で郷田は機敏に飛車を7八へ動かし、7筋から攻める。お互いに飛車をもぎ取り、敵陣に打ち込むが、郷田の飛車の効率のほうがはるかに高い、というか、羽生の飛車は働きようがない。もはや攻防とも見込みなしというわけで、夕食休憩前に羽生が投了、郷田が防衛へまず一歩リードした。

第23期倉敷藤花戦第二局

7筋の位をとって早石田の甲斐に対して、居飛車に構える里見(いつものパンツスーツ、服装にむとんちゃくなだけだろう)、1筋を突いて形を乱してから右の金まで繰り出して抑え込みにかかる里見、ま、石田流に対する棒金というのは有名な対抗手段だが。
ここで甲斐は7筋の歩をなり捨てて飛車先に歩を打って受ける。ここで里見が1筋を謝ったのが間違い。有利がすべて吹き飛んだ。
甲斐有利のなか、里見は甲斐の飛車を責めるが、甲斐は角交換のあと、飛車を逃げずに飛車金の割打ち。これが悪手。ここは飛車を逃げて、桂馬を取りに行って、その桂馬で両取りをかければ有利に進められた。寄せに行ったが、飛車角をとられて頓挫。里見の桂馬に跳ばれて王様が逃げ出し、香車を釣り上げられていた九段目から飛車を打たれ、縦横に飛車で攻められて投了。甲斐は無冠になり、里見が四冠を獲得した。

第28期竜王戦第四局

7六歩、8四歩、2六歩、ここで勝負あったとは誰も思うまい。さらに6手目で渡辺が9筋の歩を突いたのを見て、5六歩から中飛車、ところが銀を前後させた挙句に交換となってしまえば、糸谷の一方的手損で差は開く一方、というより糸谷があまりにも形成を悲観視しすぎていた。一手損角交換振り飛車を嗜む現在の振り飛車党なら、この程度大したことはないと割り切るのであるが。糸谷の無茶気味の攻めに、渡辺が何もさせないという感じで対応であえなく潰されて、糸谷がカド番に追い込まれた。

第23期倉敷藤花戦第一局

戻ってきた里見は相手が女性なら敵なし状態である。後手甲斐のゴキゲン中飛車を星野式超速3七銀で迎え撃つ。銀桂と飛車の二枚替えを甘受するも、角を成り込んで駒損を回復する。ここから甲斐が6五桂から攻めさせられた感じもする。ここは角をぶつける3三角、飛車を攻める3七銀なんてどうだったのか。
ここから里見が攻めをつなげる。男子奨励会員にもまれている(どこをというわけではないが)からか、絶対に負けないという辛い手連発。途中から一方的な展開になってしまい、甲斐投了、三番勝負故に早くもカド番に追い込んでしまった。

第5期女流王座戦第二局

相矢倉から、先手加藤は片矢倉、後手伊藤は飛先不突の金矢倉に組み、左美濃から手数がかからなかった加藤が角交換から先に攻めるが、6筋を突いた伊藤が3九角から8四に成り帰り、再び4八馬と侵入、4七を守って5六角と打ったのがまずかった。この角を目標にされてしまって、一方的に攻めこまれてしまう。何しろ飛車角4枚で(飛車1枚は逃げまわって逼塞しているが)加藤陣を削りながら攻めてるんだから。一方的にボロボロにされて加藤が投了して、1勝1敗の五分に持ち込んだ。

第28期竜王戦第三局

後手糸谷の一手損角替わりから先手渡辺が棒銀に出る。が、まだ居玉の糸谷は2二銀と引いて交わし、4二飛と回る。糸谷は右玉に、渡辺も入城して一日目終了。
封じ手は7五歩、さらに8五桂とはねてから5五角と王手、これを7七桂と合駒する。先手が後手の指してほしい手をわざわざ指すなんてとニコ生解説のひふみん。だが、他に手はない。結局、1九角成と香車を取り、渡辺が桂交換をする間に馬を自陣に引きつける。
これに対して渡辺が2二歩成とするが、糸谷が飛車で取ってしまい、、当然、、飛車交換になる。両者飛車を持ち合えば、王手のかかりやすいのは後手の王様である。ここで渡辺が馬の前に5五桂と打つ。金銀両取りながらただで取られてしまうが、馬が動くことで金桂香の両取りが可能になる。ここでの渡辺の読みは、取らずに金を逃げる手であった。銀は取られても飛車打ちを防いだほうがいいってことか。
三方取りに飛車が打ち下ろされるが、これを無視して5四桂、次の6六桂はねを期待した手だが、当然、渡辺は金を取って飛車を成る。ところがここで後手にとんでもない手があることを両対局者とも気づいていなかった。
糸谷が打ち下ろした飛車の位置は王手銀取りの3八でなく2八、わざわざ成らせて両取りの3八歩なんて打つこともないと6八歩と打ってしまって大事件、先手勝勢が一気に吹き飛んだ。渡辺の龍が詰まされ、糸谷に九段目に二枚飛車を並べられてしまう。第二局で渡辺が食らわしたアレだ。ひとまず受けてから、龍馬両取りをかけて龍をいただく。と、ここで、いきなり糸谷が攻め合いに出る。一転逃亡、入玉を図ろうとする糸谷玉、だが、これが最後の失着であった。単騎敵陣へ突き進む糸谷玉、だが、入玉前に捕まった。

第28期竜王戦第二局

またも横歩取りに進む、両者中住まい玉に構えたところで渡辺が8四の飛車を2四に回して飛車交換を要求、糸谷も似た様な局面で羽生に勝利しているので、あっさり応じるが、渡辺が羽生と違って端歩を付いている。
交換したばかりの飛車を糸谷が8四に打てば、渡辺が成り込みを防ぐために8三歩と打つ、糸谷はそのまま2四飛車と銀を食いちぎって角を1一に成って香車を取る。
これで先手二枚替え、桂馬取られて三枚替えにされてはたまらんと渡辺は桂馬をはねるのだが、通常、馬筋を遮断するために3三にはねるのだが、なんとそっぽの1三へはねてしまった。
ここで糸谷は馬を引かずに左桂を7七にはねる。これが敗着だったかもしれない。この間に渡辺は王様を右に動かし、結果的に美濃囲いに収まる。
この局面は最近よく見るが、横歩取りというよりは居飛車振り飛車対抗系である。居飛車側?の構えがものすごく脆そうなんだが。
両者桂馬をはねあって攻め合いに出るが、渡辺が角を1五~4八と敵陣へ突入させて銀を取って切ってしまう。
金でも玉でもどっちで取っても激痛だ。下段二枚飛車から、相手の攻めを受けた手がこちらの攻めになっている。成った飛車で角と刺し違えて王手成桂取り、その角を切った手で糸谷投了。おやつが出る前だった。

第65期王座戦第五局

泣いても笑ってもこの一局で決着(そこ、千日手や持将棋のケースはなんて言わない!)。
天彦八段はワインレッドの羽織で登場、甲府だから葡萄に合わせたのか。最初からわかっていたかのように横歩取りへ。豊島、広瀬、佐藤と20代の棋士の挑戦を受けているが、羽生が現在の彼らの年齢に達する前(25歳)ですでに七冠王になっていた。
羽生の右銀が3八でなく、4八へ上がり、王様は5八の中住まい玉へ。中住まい玉の両側に銀が置かれるなんて、初心者がよく似たようなことをするが、当然、全く違う。
後手の佐藤が9筋から先攻、桂香交換から2筋を攻めた羽生の飛車を圧迫し、逼塞させてしまう。だが、周囲を囲んでしまった2六香と打ったが悪手、角のほうがまだましだった上に、ここでの最善手は飛車を中原に開放してしまう3六歩だったのだ。
羽生は5五桂と打ち、1四飛と銀を食いちぎって一気に攻撃に出る。そのまま押し切ってしまった。
ほとんど形作りもできないままに佐藤が投了して、羽生が3勝2敗で23期目の王座防衛を果たした。

これも時代の流れなんだろうか

日本将棋連盟とマイナビは週刊将棋の発行を2016年3月いっぱいで終了し、廃刊すると発表した。マイナビも面倒くさかっただろうし、同じ頃ゲーム攻略本の出版社だったソフトバンクはIT企業になっているし(日本テレコムをご存知?)。米長時代以来、IT化を進めており、棋譜入力さえタブレットで入力する棋戦も増加している。日本将棋連盟のHPもこの手の組織にしては充実している。
名人戦と女流王将戦以外のタイトル戦以外の指し手は全てサイト上で確認可能だし、名人戦は毎日新聞が全て掲載してくれる(朝日、しっかりしろよ)。
女流王将戦はCSでないと見れないのがどちらにせよ変わりないが。ネット弱者への対応が問題になってくるだろう(また爺さんが多いし)。
え、名人戦結果速報のほうが月540円と安価だって?別にC2の対局まで見たくないし、A級最終局(今更ニコ生に加入するのはちょっと・・・)や名人戦七番勝負さえ無料で見せてくれれば・・・。

第28期竜王戦第一局

渡辺明が竜王戦七番勝負に帰ってきた。昨年、糸谷が森内から竜王位を奪取したのは金沢郊外だったが、今回は富山の宇奈月、別に新幹線ができたから対局を誘致したわけではない。大正力が富山県出身というのが最大の要因だろう。
先手渡辺の横歩取りから糸谷が角交換を行ってから1筋を突き込す。1日目の午後は両者中住まいの玉を8筋方面へ移動させる。糸谷が8四の飛車を3筋に回して3六の歩をかすめ取って駒損を回復すると、渡辺は4六歩~4七銀~5六角と左右ににらみをきかせ、糸谷の飛車は8五へ飛ばされて一日目終了。
糸谷は渡辺の角を自陣内に追いやったが、右辺ににらみを効かされている。6二に自陣角を打つ勝負手を放つが、渡辺は3筋を攻めてゆく。金桂を取り合い、飛車角交換から渡辺が銀香両取りに敵陣に飛車を打ち込むが、これが緩手、だが、飛車を成って香車をとった段階では後手玉に詰みまであるのでまだまだ先手有利なようである。
暴発気味に糸谷が渡辺陣に食いついてゆく。指し切れると見て、対応する渡辺。ここで糸谷は銀取りに8五桂と打つ。これを渡辺は逃げずに放置して銀桂交換させてしまう。ここで糸谷の逼塞していた角が3五に飛び出す。この段階でほぼ互角になっている。すでに美濃囲いになっている糸谷の囲いに着々と網を絞る渡辺、一方、不細工ながら渡辺陣にベタベタと駒を貼ってゆく糸谷。ついに渡辺玉に王手がかかり、追い出される。渡辺も糸谷玉に詰めろをかけるが、解除され、逆に詰めろをかけられてしまう。ここで糸谷の9二桂が緩手。渡辺の反撃を浴び、逼塞していた飛車が8九に回って糸谷玉をにらむ位置に来る。が、糸谷の馬で8四の銀をとってしまえば、渡辺は攻めようがない。ここで投了。糸谷が先勝した。

第57回奨励会三段リーグ  最終戦まで

17回戦終了時点で他力でも昇段の可能性のあるのは
 高野 三段 12勝4敗(順位 2位)
 近藤 三段 12勝4敗(順位 4位)
 石川泰三段 12勝4敗(順位11位)
 関矢 三段 11勝5敗(順位14位)
までである。自力の可能性があるのは高野、近藤だけである。ふたりとも次点を持ってるので、フリークラスなら昇段は可能だろうが。18回戦で近藤と石川の直接対決があるので、高野にマジック1が灯っている。さて、午前の18回戦、高野が敗れる。さらに直接対決を制したのは石川であった。さらに関矢三段も勝利して他力の目を残した。これで
 石川泰三段 13勝4敗
 高野 三段 12勝5敗
 近藤 三段 12勝5敗
 関矢 三段 12勝5敗
となり、石川高野の両三段は午後の対局に勝てば自力昇段となる。
ところが午後は逆の目が出る。石川三段が谷合三段に、関矢三段は三段にそれぞれ敗れてしまう。逆に高野三段は都成三段に、近藤三段は黒田三段に勝利し、差し返しで四段昇段を決めた。やはり、次点とはいえ、昇段争いに参加していたのは最後の最後で大きかったか。

第56期王位戦第五局

角交換から相腰掛け銀、快調に攻める広瀬だが、そっぽの金を取りに行ってその金を攻めの土台の金に並べて守らなければならないハメになる変調。結局羽生に攻め潰されて投了。
4勝1敗で羽生が防衛した。20代(魔王渡辺は30を超えている)には羽生の壁は本当に分厚すぎるのか。
康光や森内、いや、郷田、丸山、藤井ですら化け物だったんじゃないか。
銀河英雄伝説名言録


present by 田中芳樹:徳間書店「銀河英雄伝説」
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