第40期棋王戦第二局
もう一ヶ月遅ければ新幹線で移動できるが、ここ数年の第二局は2月下旬の金沢に固定されていては致し方がない。
先手羽生の飛先突かずの相矢倉、先手3七銀から飛車先をつかないまま4六銀と上がってゆく。後手に4五歩と形を決めさせてから銀を引いて4筋に飛車を回す。後手の渡辺も4四の空間に右銀を上げ、飛車を5筋へ回す。
が、先手構わず4筋を突いて銀を上げ、4五銀と突っ込んでゆく、後手の6四角の効きが直通してしまうのに。で、1九角成と香車を取って成り込む。
先手構わず4四銀と取り込んで銀交換のあと、秘しゃ金の割り打ちに4一銀から金銀交換、4六角と成角を消しに行き、飛車が4六に上がって交換したところで後手は2四角、3筋の一歩を犠牲にして飛車を3筋に逃す。
ここで矢倉の急所攻めの6九銀、金銀交換で羽生の囲いを弱くした後、4六歩と垂らす。成れればものすごい拠点になる。5七金と受けようが、4七銀と飛車取りに打ち込む。3八銀不成から両者一本道で先手は金で角を、後手は銀で飛車を取り切る。先手、金を釣り上げて飛車金両取りも、後手は金を取りにゆき、先手は飛車を取って王手も、取られてしまえば後続手段はない、逆に王様の逃げ道が出来てしまっている。
両者飛車を打ち合い、先手は4二飛車成りと銀を取って、6四角の王手龍両取りを目指すが、5五歩と打って遮断されてしまう。これで勝負あった。渡辺が5七金と打って羽生投了。もちろん、この金は取れない。取れば玉が素抜かれる。じっくり構えあったところのない一局で、両者の持ち時間は1時間以上余していた。これから終盤だと思って見たら、もう投了していたんだから。
先手羽生の飛先突かずの相矢倉、先手3七銀から飛車先をつかないまま4六銀と上がってゆく。後手に4五歩と形を決めさせてから銀を引いて4筋に飛車を回す。後手の渡辺も4四の空間に右銀を上げ、飛車を5筋へ回す。
が、先手構わず4筋を突いて銀を上げ、4五銀と突っ込んでゆく、後手の6四角の効きが直通してしまうのに。で、1九角成と香車を取って成り込む。
先手構わず4四銀と取り込んで銀交換のあと、秘しゃ金の割り打ちに4一銀から金銀交換、4六角と成角を消しに行き、飛車が4六に上がって交換したところで後手は2四角、3筋の一歩を犠牲にして飛車を3筋に逃す。
ここで矢倉の急所攻めの6九銀、金銀交換で羽生の囲いを弱くした後、4六歩と垂らす。成れればものすごい拠点になる。5七金と受けようが、4七銀と飛車取りに打ち込む。3八銀不成から両者一本道で先手は金で角を、後手は銀で飛車を取り切る。先手、金を釣り上げて飛車金両取りも、後手は金を取りにゆき、先手は飛車を取って王手も、取られてしまえば後続手段はない、逆に王様の逃げ道が出来てしまっている。
両者飛車を打ち合い、先手は4二飛車成りと銀を取って、6四角の王手龍両取りを目指すが、5五歩と打って遮断されてしまう。これで勝負あった。渡辺が5七金と打って羽生投了。もちろん、この金は取れない。取れば玉が素抜かれる。じっくり構えあったところのない一局で、両者の持ち時間は1時間以上余していた。これから終盤だと思って見たら、もう投了していたんだから。