第28期竜王戦第四局
7六歩、8四歩、2六歩、ここで勝負あったとは誰も思うまい。さらに6手目で渡辺が9筋の歩を突いたのを見て、5六歩から中飛車、ところが銀を前後させた挙句に交換となってしまえば、糸谷の一方的手損で差は開く一方、というより糸谷があまりにも形成を悲観視しすぎていた。一手損角交換振り飛車を嗜む現在の振り飛車党なら、この程度大したことはないと割り切るのであるが。糸谷の無茶気味の攻めに、渡辺が何もさせないという感じで対応であえなく潰されて、糸谷がカド番に追い込まれた。
2017年12月の記事がありますが、残してあった16年のぶんです